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ソフトスキルを磨くメリット

ソフトスキルを磨くメリット
Submitted by Rincy on

キャリアアップの道は一つではありません。職種によっては更に上の資格を目指したり、講習を受講したりして専門知識やスキルを磨くのも有効です。

でもそのためのお金や時間の確保が難しい場合もあるでしょう。そんなときにおすすめしたいのが、ソフトスキルを磨くことです。今外資系企業ではテクニカルスキルや実務能力と同じくらい、ソフトスキルを重視する企業が増えています。日常業務の中で取り組めることばかりなので、是非試してみてください。

ビジネスのソフトスキルとは?

ソフトスキルは対人スキル、ピープルスキルとも呼ばれますが、広義のコミュニケーション能力のことです。社内のやり取りや仕事上の人間関係を円滑にする役割を果たします。人柄や個性、場の空気を読む力など様々な要素がありますが、相手の考えを捉えて上手に対応する力、といえばいいでしょうか。

key soft skills

なぜ企業は今ソフトスキルに注目しているのか?

採用企業がソフトスキルを重視するのは、短期間で習得する(させる)のが難しいからです。テクニカルスキル(=ハードスキル)や知識は、学ぶ側にやる気があれば簡単に教えられます。一方、人との接し方といったソフトスキルは個人の性格にも大きく左右される上、「教える」のがはるかに困難です。

しかしほとんどの仕事はハードスキルだけではこなせません。電話や対面(又はオンラインで)顧客と話す、他部署と連携するなど、仕事は「相手」があってこそのもの。ソフトスキルはビジネスパーソンに欠かせない能力なのです。

このため、ソフトスキルとハードスキルのバランスがとれている人材は会社から非常に重宝されることになります。

生産的で健全な職場にはソフトスキルが高い人が集まっています。社員のソフトスキルは企業の競争力にも直結するのです。

ソフトスキルが高い人は転職面接でも有利です。周囲の状況を察知したり、意思疎通を図るスキルは適応力にも直結するため、転職後新しい環境にうまく馴染めるはず、という仮説が成り立つからです。対人能力は様々な状況を乗り越えた人生経験を通して磨かれるので、ソフトスキルが高い人材はチームに新たな視点をもたらしてくれるのではという期待もできます。リーダーやマネジメント職を目指す方にとってはソフトスキルは必須といっていいでしょう。

leadership qualities

ソフトスキルの磨き方

このように、優れたコミュニケーション能力は皆さんが思っている以上にキャリアにとって大切なものです。では具体的にどうすればソフトスキルを向上させることができるのしょうか?

まずは今まで以上に「人の話をよく聞く「周りを観察する」ことを心がけてみてください。オフィスで同僚や上司のやり取りを注意深く観察するだけで、社内で何がうまくいっているのか・いないのかがよくわかります。それがわかったら、次は実践です。上手な人のやり方を真似し、まずいなと思うものは反面教師にしましょう。仕事でもプライベートでも、意識して応用することがスキルアップの鍵です。

この他、ソフトスキルが高い人に共通する点を挙げてみます。是非真似して取り入れてみてください。

  1. 常に前向きでいること。難しいときもありますが、ネガティブな気持ちを仕事でのやり取りに持ち込まないようにしましょう。どんな状況でもポジティブな要素を探すようにします。
  2. 感情をコントロールすること。仕事でも共感力は大切ですが、表に出す感情をコントロールすることはもっと大切です。イライラしているときも嬉しいときも、人とのコミュニケーションにおいては冷静を保ち、感情に流されないようにしましょう。
  3. 同僚を褒めること。承認欲求は人間の根源的な欲求です。誰もが他人に認められたいと思っています。仕事相手の実力を認め、感謝を示せばチームに信頼関係が生まれます。
  4. 相手に興味を持つこと。仕事以外で同僚のことをどれだけ知っていますか?単なる仕事相手としてだけでなく、一人の人間として同僚に接してみましょう。誰にでも仕事以外の顔があります。親しい間柄なら、ヘルプが必要な時に頼み事もしやすくなりますよ。
  5. 人の長所を探す。同僚全員の最も優れているところを言えますか?会社には色んな人がいますから皆と親友になることはできないでしょう。でも人の短所に固執するよりも、一つでもいいので優れたところを見つけ、その人とやり取りをするときにはその長所を思い出すようにしましょう。あなたが相手を信頼すれば、少しずつよい関係ができていきます。
  6. 自分の意見をはっきり述べること。あなたはどう思うのか、なぜそう考えるのかを相手にはっきり伝えられるようになりましょう。但し、自分の意見にこだわりすぎないように。人の話も聞くことも大切です。
  7. 共感すること。相手の立場にたってものを考えることは、コミュニケーションの基本です。そうすることで自分の物の見方を広げ、深めることができます。できるだけ多くの人が納得する解決策を探る基本でもあります。

単純なことばかりですが、これらを根気強く実践していくと、チームに前向きなムードが生まれ、信頼関係ができていくはずです。そしてあの人のためなら一肌脱ごうとか、前回は要望を容れてもらったから今回はこちらが折れようとか、「あなたがいるとなぜか仕事がうまくいく」ようになるのです。

応募書類や転職面接では…

レジュメ/職務経歴書や転職面接でソフトスキルをアピールしたい場合は、まずジョブディスクリプションや求人票を確認しましょう。具体的な記載があれば、それをヒントにします。具体的な情報がない場合は、仕事内容からコミュニケーション能力が役に立ちそうな場面を想像し、ご自身の経験の中からPRする材料を探しましょう。

もちろん、実際の選考(応募メールや面接日程のセットアップなどのやりとりを含め)では、実践を通してコミュニケーション能力を見られています。笑顔を忘れずに、日頃の成果を出し切ってくださいね!