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「ビデオ履歴書」を徹底解説:転職の未来

A job candidate recording a video resume on a laptop in a well-lit home office
Submitted by Sayoojya on

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応募した外資系企業から既にこのようなメールを受け取ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。一方で「ビデオ履歴書」という言葉を初めて聞く方もいるでしょう。この記事では、ビデオ履歴書とは何か、なぜ導入する企業が増えているのか、そして実際の選考プロセスでどのように活用されているのかを、具体的な例や録画のコツとともにご紹介します。

近年、強力な採用支援ツールとしてビデオに着目する採用企業が増えています。これまでの転職においてはCV/レジュメ、履歴書・職務経歴書といった書類が経験やスキルを伝える主要な手段でしたが、ビデオ履歴書では、求職者の人柄、コミュニケーション力、熱意を映像でリアルに伝えることができます。また、採用担当者は候補者の技術的スキルについて事前に質問することも可能になり、面接前に適性をより深く見極められます。

ビデオ履歴書・動画質問・ビデオ面接の違い

例えば憧れの外資系企業に応募したとしましょう。その後、「今後の選考に関しましては追ってご連絡させていただきます」ではなく、「ビデオ履歴書を提出してください」「動画質問に回答してください」「録画型の面接にご対応ください」といった依頼が届くかもしれません。

見慣れない採用プロセスで少しびっくりしますよね。

一つずつ見ていきましょう。

  • ビデオ履歴書(video resume)
    ビデオ履歴書とは、90秒程度の自己紹介動画です。事前に録画したエレベーターピッチのようなものと考えればよいでしょう。一人でカメラに向かって話すパターンもあれば、リクルーター等からの質疑応答スタイルのものもあります。スキルや経験、強みをアピールし、人柄やコミュニケ―ション能力・語学力、やる気をアピールするチャンスとして活用できます。
  • 回答動画(video questions)
    回答動画とは、採用企業が設定したいくつかの質問について、短い動画で返答するものです。面接前のスクリーニングとして活用されます。

動画質問の例:

  • 仕事で起きた問題を解決した時のことを教えてください。
  • 志望動機を教えてください。
  • タイトな納期にどう対応しますか?
  • 録画型のビデオ面接(video interview)
    録画型のビデオ面接とはあらかじめ提示された一式の質問に対して、回答を録画して提出する面接スタイルです。リアルタイムで双方向のやりとりが行われるオンライン面接と違って、自分の空き時間に回答を録画し、動画を提出します。

    ではなぜ企業はこのような形式を取り入れ始めているのでしょうか?それは、採用担当者が書類以上の情報を得やすいからです。ビデオ履歴書や面接を活用することで、採用企業は本格的に選考プロセスに進む前にあなたの態度や人柄、カルチャーフィットなどを知りたいと思っているのです。

    さて、ビデオ履歴書がどのようなものかがわかったところで、なぜビデオ履歴書が採用のゲームチェンジャーとなりつつあるのか、その理由について考えてみましょう。

なぜ今、ビデオ履歴書なのか?

企業は日々刻々と変わるビジネス環境で戦っています。その中で必要な人材をスピーディーに確保し、採用プロセスの最適化を実現しうる手段としてビデオ履歴書が注目されているのです。

転職者側にとってもメリットはあります。他の候補者と差別化をはかり、書類では伝わりにくい強みもアピールすることができます。

実際、2021年にカナダの研究調査機関Ciranoが行った調査では、自発的に送られたビデオ履歴書を開封・視聴した企業は全体の3分の2に上り、コールバック率が10%以上向上したという結果が出ています。

「たくさんの候補者が集まる求人に応募する際は、ビデオ履歴書は貴重な差別化要因になり得ます。紙ベースの履歴書と一緒にビデオ履歴書を提出した場合、面接の依頼が大幅に増えています。」

ビデオ履歴書の画期的なメリットは以下の通りです。

1. 第一印象のインパクト

ビデオは紙ベースでは伝わりにくいあなたの人柄、自信、熱意を捉えます。採用担当者はあなたのコミュニケーションスキルややる気、存在感を即座に評価することができるでしょう。

2. 記憶に残りやすい

採用担当者は日々何百通もの応募書類に目を通していますが、ビデオ履歴書があれば確実に目立ちます。紙ベースの履歴書よりも、動画の方が記憶に残りやすいからです。

💡 プロのアドバイス:動画の長さは60~90秒がベストです。

3. コミュニケーション能力をアピールできる

営業、カスタマーサービス、リーダーシップ、コンサルティングなどの仕事ではコミュニケーション能力は最重要項目のひとつです。紙ベースならなんとでも書けますが、ビデオ履歴書なら一目瞭然です。

4. ベストな自分を見せやすい

慣れない環境で受け答えをする面接と異なり、ビデオ履歴書なら自分が落ち着いた状態で撮影し、ベストな自分を見てもらうことができます。撮り直しができる場合は尚更です。

💡 プロのアドバイス:何度かテイクしてもよい場合は、自分の長所をアピールするためにベストなテイクを選びましょう。

5. 現代の採用トレンドに合っている

ビデオ履歴書を導入する企業は増えており、このような新しい手法を率先して取り入れることで、適応能力の高さをアピールすることができます。

ビデオ履歴書を撮影しよう

ビデオ履歴書のメリットがわかっても、自分を撮影することに対して苦手意識がある方は多いでしょう。カメラの前で固まってしまう、言葉に詰まってしまう、など。

ですがビデオ履歴書には良い点もあります。リアルタイムで進行する面接とは異なり、ビデオ履歴書の撮影においては基本的に納得がいくまで撮り直しができます

何度もテイクを重ねることができるため、失敗してもベストな自分を見せるチャンスがあるのです。

もちろん例外もあります。オフィスで面接を録画するよう求められたり、ワンテイクのバーチャル面接プラットフォームを使う企業もあります。ですがそれでも、ほとんどの場合、送信ボタンをクリックする前に練習・微調整をすることができます。

では、どうすれば採用担当者の目に留まるビデオ履歴書を作成できるのでしょうか?ご参考までにガイドを作成しました:

A step diagram of different steps in creating a video resume

さらに、サンプルもご用意しました:

hinterview

いかがでしょうか?少しはイメージが湧いたでしょうか。あとは練習あるのみです!最後に、ビデオ履歴書の注意事項・NGパターンをご紹介しておきます。

ライバルに差をつける→採用担当者の目に留まる→オファーを手に入れる!

ビデオ履歴書は一過性のトレンドではなく、デジタル化が進む採用プロセスにおいて注目を集めている選考ツールです。ビデオ履歴書は自分を見てもらうための有力な手段であり、効果的に活用すれば面接のチャンスを手にすることができるでしょう。

ビデオ履歴書をハードルと捉えるのではなく、従来の紙ベースの履歴書では不可能だった方法で、あなたの個性、自信、スキルをアピールするチャンスだと捉えてみては。

早速録画の練習をしてみましょうー次の大きなチャンスをつかむ鍵になるかもしれません!