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キャリアの断捨離、できていますか?

キャリアの断捨離、できていますか?
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「ときめきの魔法」はキャリアにも効くのか?仕事でときめきを手に入れる方法は?

 ブームには乗り遅れましたが、先週とうとうワードローブの断捨離を実行し、「ときめかない」洋服を徹底して処分しました。きつくて履けないのにもったいなくて20年間も捨てられていなかったディーゼルのジーンズに別れを告げながら、職業病とでもいうべきか、この「ときめき」というキーワードをキャリアに応用したらどうなるだろうという考えがふと頭をよぎりました。人生の時間は貴重です。そうはわかっていても、好きになれない仕事や職場にしがみついている方も多いのではないでしょうか。

そりの合わない上司をリサイクルショップに連れて行くわけにもいきませんし、洋服を捨てるように仕事を簡単に辞めるわけにもいきません。でもせめて、仕事とときめきの両立ができているのか、現状改善の余地があるのか、などを時々振り返ることに意義があるのではないかと思います。ここではときめくキャリアを手に入れるためのヒントをいくつかご紹介します。

ときめきを与えてくれる家族や趣味のために十分な時間を確保できる職場で働く!

仕事そのものにときめいていなくても、人生にときめきがあればいいですよね。しかし、そのための時間すらとれないというのはちょっと考えものです。そんな方は、フレックスタイムや在宅勤務制度を活用してみてはいかがでしょうか。

キャリア相談に来られる方に私は毎回、フルタイムの仕事がいいか、在宅勤務制度などがある会社がいいか、とお聞きしています。「そんな条件で転職活動ができるの?」と皆さんびっくりされますが、大企業を中心に多くの会社が働き方改革に積極的に取り組んでおり、フレックスタイム勤務(※英文記事のみ)を奨励しているところも少なくありません。部下がこうした制度を活用すれば、そのマネージャーも会社理念の実現に貢献している、と評価される時代になりつつあるのです。

自分の仕事は毎日通勤電車に乗らなければ絶対にできないのか?週1、2回の在宅では務まらないのか?今一度考えてみることをおすすめします。

転職をきっかけにフレックスや在宅を始める方が多いようですが、実際にやってみると「意外といける」、「こんなに楽になるなら早くやればよかった」という声をよく耳にします。企業側も柔軟な勤務制度を取り入れることによって、社員の生産性が上がっているといいますから、転職をせずとも勇気を出してまずは今の会社に願い出てみてはいかがでしょう。フォーブス誌の記事(※英文のみ)のように、理論武装に役立つ情報はインターネットにたくさん出ています。「話し合ったけれど上司の判断に納得がいかない」、「フレックス勤務で人生のときめきを取り戻したい」という方は、他の会社を見てみるのも一案かもしれません。

自分が得意な仕事、好きな仕事を増やしてときめく!

現在の仕事において、自分が得意とすることは何かを一度振り返ってみましょう。得意なことは充実感やときめきにつながっている可能性が高いです。好きなタスクややる気が出るのはどんな時かを考えてみるのもいいでしょう。「強みがわからない」という方はForbes Coaches Council (※英文のみ)にもたくさんのヒントが載っているので、是非参考までにご覧ください。

ときめく人と働く!

「課長は無能で、部長は自分のことしか考えていない。一番ほっとするのは給湯室…」という方は、そろそろ断捨離を決行してもいいかもしれません。私が見てきた中でも、転職の決め手が「人」という方は比較的多いようです。企業側も、経験やスキルは当然考慮しますが、最終的には自分が一緒に働きたいと思える人を採用します。一例として、あるコンサルティング会社のパートナーは「飛行機で長時間隣に座りたいと思えるか」を一つの基準にしているそうです。

上司とどうしても合わないという方はHarvard Business Reviewが提案する対処法(※英文のみ)を参考にしてみてはいかがでしょうか。アメリカではなんと、働く人の2人に1人は上司が嫌で転職をしたことがあるそうです。(※米大手の世論調査・コンサルティング会社Gallup調べ)アメリカと日本ではもちろん事情は異なりますが、思い切って会社を変えた方が気持ちもすっきりして前向きに仕事に取り組める、という場合もあるので勇気をもって決断しましょう。

【仕事だけでなく上司も選んで!】
採用面接では、未来の上司(になるかもしれない人)にたくさん質問をしてみましょう。どんなキャリアを重ねてきた人で、どんなことを大切にするマネージャーなのか、この人のために働きたいと思えるような人物かどうかなど、よく吟味してください。面接では自分が評価されることばかり考えてしまいがちですが、雇用契約の締結は双方向のプロセスです。デューデリジェンスとして、自分の目でしっかり上司の人物を「評価」しましょう。チームメンバーに会ってみたり、以前その人の下で働いたことのある知人がいれば話を聞いてみるのもおすすめです。明日のときめきがかかっているのですから、それくらい慎重になってもいいと思います。

自分が幸せでいるために本当に必要なお金はどのくらいかを把握する

「今と同じ責任を担う仕事がなくても、働くのを週4日くらいにしたらもっと幸せになれるのではないか」、「もう嫌な仕事は全部アウトソースしたら、或いはいっそ仕事を辞めて大好きな趣味で生計をたてられたらどんなに楽しいだろうか」とほとんどの人が一度は考えたことがあるかと思います。しかし、収入が減ったらお金の苦労やストレスが増え、結果的にそんなにハッピーではいられないはず、と踏みとどまっているのではありませんか?

実は最近の研究(※英文のみ)では、金銭によって得られる幸福には飽和点のようなものがあることがわかっています。あるところまでは収入と幸福感が比例していても、ある程度の金額を超えるとそれ以上お金を稼いでも幸福感は一定のままである(或いは下がる)というのです。この論文によれば、日中韓など東アジア地域の平均飽和点は110,000米ドル(約1260万円)だということがわかっています。自分はどのくらいお金があればハッピーなのか、お金よりもやりがいやワークライフバランスを重視した方が幸せになれるのはどの時点からかを考えると、ときめきのある人生につながりそうです。
 

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いかがでしたか?キャリアに効くときめきの魔法は見つかりましたか?まだ悩んでいる方はまず10年後、20年後にどうなっていたいかをイメージしてから現状を振り返ってみると良い思います。近年、社員の充実感や幸福度を重視する企業が増えているので、今後いきいきと働ける方が増えたらと願っています。