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昇給交渉の仕方とコツ

昇給交渉をしてみよう!
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仕事には自信がある。チームメンバーやクライアントにも信頼されているし、会社の利益にも貢献している。なのに何年も給与が上がらない、という方はいませんか?

日本式の年功序列型人事制度と違い、一般に外資系企業では勤続年数と給与は連動しないので毎年基本給が上がることはありません。また、日立や資生堂などが導入を発表して注目を集めているジョブ型雇用も、年齢や経歴に関係なく能力に応じて社員を配置しようというアプローチですから、定期昇給はないと考えてよいでしょう。

外資系企業でも人事考課(パフォーマンスレビュー)の場で会社側から昇給を提示してくれることはあります。しかしそうでない場合は自分からアクションを起こさないといけないのです。

では具体的にはどうすればいいのでしょうか?昇給交渉のポイントをまとめました。

  1. 自分の市場価値を調べる
  2. 実績をまとめる
  3. 希望年収は現実的に
  4. よいタイミングを見計らって
  5. 上司にミーティングを申し込む
  6. 自信を持って
  7. これまで以上に仕事に励むこと!

1. 自分の市場価値を調べる

自分の給与が少ないと感じている方。果たして本当にそうでしょうか?まずは市場の相場をリサーチしましょう。Morgan McKinleyの年収ガイドを使うと業界や専門分野、経験値別の平均給与を簡単に調べることができます。

プロのアドバイス:「市場平均がX百万だから自分の給与も上げてほしい」、というのはあまり効果的な交渉法ではありません。市場平均はあくまで補助的な交渉材料として使いましょう。

今の給与が市場平均を上回っていたとしても諦める必要はありません。その場合は自分にはそれだけの価値があると示すことに注力しましょう。

2. 実績をまとめる

次に自分の功績をリストアップしてみてください。裏付けとなる実例やデータは必須です。仕事の責任範囲を広げてきたこと、難しい状況を切り抜けたこと、チームにポジティブな影響を与えたこと、効率アップに貢献したことなど、幅広く考えてみてください。

お客様からの評価やチームで達成した大きな目標、取りわけ優れたリポートなどがあれば是非強調しましょう。

更に、今後の計画も立てておきましょう。「昇給を認めても元が取れそうだ」と上司が思えるような将来の付加価値を提示するのがポイントです。

3. 希望年収は現実的に

昇給交渉に際して上昇志向は大事ですが、無謀な要求はやめましょう。現在の給与や市場平均を大幅に上回る金額を希望する場合は相応の理由が必要だということを忘れずに。どの程度の年収が妥当なのかを知りたい方は、年収ガイドをどうぞ。

4. よいタイミングを見計らって

来年度の予算はいつ組まれるのか?昇給が発表されるのは例年何月ごろか?給与アップを願い出るときは、こうしたタイミングを狙うのが得策です。

また、会社が(あなたが貢献したおかげで”)毎期の目標を達成するなど業績が堅調な時は好機といえるでしょう。

5. 上司にミーティングを申し込む

最適なタイミングを見極めたら、いよいよ上司に相談です。給与についての話であることを簡単に伝え、日時の調整をお願いしましょう。詳細は改めて面と向かって話し合うのが一番です(リモートならweb会議がよいでしょう)。

6. 自信を持って

ここまで準備ができたら、あとは自信を持ってミーティングに臨むのみです。

ビジネスパーソンとしての節度を保ち、ゆっくり話すこと。客観的な事実を述べ、ポジティブな言葉遣いを心掛けること。更に会社の理念や価値観に合った態度・行動を意識すれば、成功をぐっと引き寄せられるでしょう。

7. これまで以上に仕事に励むこと!

話し合いが終わった後は今まで以上に仕事に精を出す覚悟を決めましょう。

晴れて給与がアップした場合は、認めてくれた上司に後悔させないように努力すべきです。残念ながら交渉がうまく行かなかった場合も、落ち込む必要はありません。自分に何が足りないのか、どんな目標を達成すれば昇給が叶う”のかを上司に聞き、それを達成すればよいのです。

勇気を出して願い出てみましょう!

自分で自分の昇給交渉をすることに抵抗がある方も少なくないと思いますが、これも貴重なビジネス経験です。

競合他社のリサーチをし、自分にはその価値があるという証拠を集め、現実的な希望年収を示し、周りをよく見て最適なタイミングで切り出すこと。そして面と向かって話し合い、キャリアアップの準備ができていると自信を持って伝えること。一つ一つのタスクは難しいことではありません。ほんの少し勇気を出して、是非実践してみてください!